日本ハムの不動のリードオフマン!西川遥輝

西川遥輝は天才だ。いや日本ハムファイターズの1番を任されている今でも、その能力の本領を発揮していない未完の大器である。高校野球の名門智辯和歌山高校で甲子園に出場したときも、西川遥輝はその高い能力の片鱗を垣間見せただけで、本当の姿を見せつけることはなかった。それでも日本ハムからは2位と高評を受けた。見たもの全てが西川遥輝の将来性を口々に語るその魅力に迫ってみよう。

BBCrix編集部

智辯和歌山で1年からレギュラー。西川遥輝の潜在能力

明日の注目選手

西川遥輝は小学1年生より本格的に野球を始めた。中学時代は硬式の打田タイガースに所属し、2年時に全国大会優勝を達成した西川遥輝。そこで活躍した西川遥輝はその実力を認められて、地元和歌山の名門智辯和歌山高校に入学を果たした。

智辯和歌山高校というと、名将高島さんが指揮をとり、各学年10名ほどの少数精鋭チーム。そんな数少ない選ばれた最高の選手が集う場所で、西川遥輝は1年春からレギュラーを掴む。1番・ショートでスタメン出場した春の和歌山大会で西川遥輝は、なんと4本塁打を記録した。
長年、多くの優秀な高校生を見てきた高島監督でさえ、入学すぐに1番で使いたくなるほどの天才性を西川遥輝に感じたのだろう。そしてその期待に、4本塁打という結果で答える西川遥輝も流石だ。一気に高校野球界、そしてプロ野球スカウト達から注目される選手となった西川遥輝。しかし西川遥輝の高校野球はケガとの戦いだった。

西川遥輝がこの春の4本塁打以上に輝きを見せた大会は他にはなかった。1年夏の大会は、大会直前に右手てのひらの疲労骨折。これは西川遥輝が高校入学したてでがむしゃらに練習をしていたことと、智辯和歌山特有の150km/h超えマシンの影響も多分にあると考えられる。
そんなケガを負いながらも西川遥輝は患部をテーピングで固めて9番・サードで試合に出場。高島監督は西川遥輝に「しっかり守って、フォアボールを選んでくれたらいい」と送り出したが、準々決勝の常葉菊川線で2打席連続2塁打を放つなど、この大会西川遥輝は13打数6安打と大活躍。

1年秋からは3番を任され、2年春にはチーム事情もあり、サードからライトにコンバートされた西川遥輝。だが2年のときも6月の練習試合で手の平親指付近を骨折し、夏の予選はほとんど出られなかった西川遥輝。甲子園には出場するものの12打数4安打と前年を下回る成績となった。

そして西川遥輝最後の学年となった3年時には、ついにケガがない万全な状態で大会に臨めたものの、選抜では2回戦敗退。西川遥輝最後の大会となった夏の甲子園では、初戦で成田高校に敗れ初戦敗退となった。
西川遥輝はついに入学当初のインパクトを超えることが無いまま、高校野球生活を終了した。1年時の4本塁打で、スカウトの注目を一身に集めたが、西川遥輝のプロからの評価は良くて3・4位くらいだろうというのが、もっぱらの評判だった。

西川遥輝は過大評価!?ドラフト2位で日本ハム入団

西川遥輝選手&中島卓也選手のヤングでフレッシュな二遊間

西川遥輝が高校3年生の11月、運命のドラフト会議が行われた。ドラフト前に西川遥輝が話していたのは「どこでもいいです。でも北海道だけはダメ」と理由はとにかく寒いのが苦手ということである。
細身で脂肪もついていない、そして温暖な和歌山で育った西川遥輝には厳冬の北海道は合わないと感じさせていたのだろう。

しかし、運命のいたずらか西川遥輝は北海道日本ハムファイターズに指名される。なんと前評判より高い2位という順位で。これには担当スカウトも「誰よりも僕がびっくりしました。うちはあんなに評価が高いのかと」と言ってしまうほどの高評価だった。
本当の理由はわからないが、日本ハムの監督含め首脳陣は西川遥輝の将来を非常に高く評価したのだろう。この西川遥輝に対する評価は少なくとも2016年現在では間違っていなかったと言える。

そして年棒600万円背番号26で西川遥輝のプロ野球生活が始まった。初年度である2011年は右肩の故障もあり、DHに専念した西川遥輝。
1軍での活躍はないものの、2軍ではファーム日本選手権で3安打を放ち優秀選手賞に輝き、自己の能力の高さの片鱗を見せる西川遥輝。

翌2012年は春季キャンプでは、この年より監督をつとめる栗山秀樹からの期待を浴び、西川遥輝は終始1軍に帯同しオープン戦にも出場。オープン戦でも好調な打撃を見せた西川遥輝は、開幕を1軍で迎える。
そしてすぐに出番は来る。オープニングゲームである西武戦の終盤にスレッジの代走としてプロ初出場を果たした。その後もDHや代打などで出場機会を徐々に増やしていき、6月27日には楽天美馬からプロ初アーチを記録。8月30日からは田中賢介の離脱にともない、2塁手のレギュラーとして出場した。

3年目は2年目後半からの流れで、西川遥輝は2塁のレギュラーの座を守り開幕をスタメンで出場。この年の西川遥輝は特に盗塁で目立った活躍をした。なんと中島とともに盗塁成功率9割を記録。
それから守備位置こそ中島の2塁固定や中田翔のケガなどチーム事情もあり、ファーストやライトを転々とすることもあったが、攻撃面は好調で主に一番バッターとして出場している。
2014年は打率.276、盗塁数は43でこの年の盗塁王に輝いた西川遥輝。そしてこの年のオフにはWBCプレミア12に日本代表1次候補として選出された。

しかし2015年も打率は.268と思ったようには向上せず、チームファンが西川遥輝に期待しているほどの活躍や技術力の高さは見せつけられていない。

「間」があれば3割打てる!?西川遥輝の打撃技術

新背番号で再出発した男たち

西川遥輝の選手としての特徴は、一番わかりやすいのは盗塁王にも輝いたその足であろう。バント安打でファーストまで3秒57で駆け抜ける走力は球界でも1、2を争うほど。

また高校入学時に春季大会4本塁打で期待された西川遥輝の打撃は、パンチ力を秘めているものの、カウントが不利になるとミート中心に切り替える柔軟性を見せる。特に1番2番で起用されることが多い西川遥輝。
クリーンナップに強力な選手を揃える日本ハムなのでスイング自体は変えていないが、どうしても出塁するという思いが強くなりすぎて一時期、スイングが小さくまとまり全く長打が出ない時期もあった。

しかし西川遥輝もその点は反省し、カウントが有利な場合、若いカウントの場合は大きなスイングで、ある程度長打を飛ばすことも必要と感じ、スイング改造にも着手した。
西川遥輝のバッティングフォームはちょくちょく変わっている印象で、ピンと背中を伸ばした姿勢こそプロ入り後も続けているものの、タイミングの取り方は高校1年時すり足、3年時一本足、プロ入り後2014年まで一本足、2015年すりあし、2016年は一本足とタイミングの取り方を固定できていない印象。やはりバッティングで大事な「間」の不安定さが打率に反映されているのかもしれない。

このタイミングの取り方のコツをつかんで、バッティングの「間」が安定してきたら飛躍的に西川遥輝の数字は向上するでしょう。スイング自体は文句のつけようがないほど、美しいもので、プロ野球選手を目指す子供にぜひ参考にしてほしい完璧なものだ。
こう言ったスイングや盗塁などでみせる能力の高さが、西川遥輝の将来性に期待してしまう理由なのだろう。

天才西川遥輝の隠されたポテンシャルを見たい

本日の西川遥輝さん、試合前練習

西川遥輝は天才である。西川遥輝の母いわく「息子は自分のことを天才と思い込んでいる。誰よりも自分はうまいと思っているじゃないか」とのことだが、これは母でもわかるバッティングに対するこだわりと、滲み出るトップ選手としてのプライドなのだと思う。

中学や高校時代から世代トップと言われてきて結果も残してきた西川遥輝。しかし西川遥輝の本当の姿が観られるのはこれからだ。まだまだ本当の天才西川遥輝を表現しきれていない。これからも日本ハムの切り込み隊長西川遥輝に注目だ。

西川遥輝の752打席ぶりの併殺打は偉大であることの証明!

2017年5月4日札幌ドームでの千葉ロッテ戦で「事件」は起きた。
日本ハム西川遥輝が、五回の3打席目、無死一塁から遊ゴロ併殺打に仕留められ、連続無併殺打記録が途切れてしまった。2015年9月2日のロッテ戦の第4打席以来、752打席ぶりの併殺打となった。

「悪い打撃じゃなかったけど。いずれはゲッツーになると思ってた。仕方がない。まだまだ先はあるので一人で2回アウトにならないようにしたい」と本人は淡々と語った。
それまでの2打席で連続ヒット放っていたということで、栗山監督が信頼しバントの指示を出さなかったことも不運だった。

併殺打を打たないバッターの条件は様々ある。足が速い、ゴロを打たないなどである。しかし一番重要なことがある。それを語っているのが、1002打席連続無併殺の日本プロ野球記録保持者の、現阪神タイガース監督の金本知憲である。
「内野安打でなくて併殺は打率が下がる局面ですけど、そこでも全力で一塁走って、ゲッツーにならなかった。内野安打になるのであれば誰でも走る。ならない局面で、全力で走ることができた」

西川遥輝は常に全力で一塁まで走っていたのである。記録が途切れた場面もそうである。当たり前と言えば当たり前であるが、金本の言葉からわかるように、全力で走らない選手は多い。

西川遥輝は自分の役割を理解している。併殺崩れで自分がランナーとして塁に残れれば、自分の足で挽回できることを。そして相手バッテリーの集中を自分に向けることで、次の打者が打ちやすくなることを。
この記録が途絶えたことで、西川遥輝の存在は相手にとってはそれだけ脅威なのだということが改めて示された。

西川遥輝
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