セ・リーグ各球団の観客動員数

一応、最初に断っておくが、無料招待や観客動員数の水増し発表といった問題は争点ではない。公式発表のデータではこうだということで、お付き合い願いたい。

では、前半戦を終えた時点での各球団の観客動員数のランキングと詳細を見ていこう。


1位 阪神タイガース

1,780,816人 試合数42 1試合平均 42,400人


2位 読売ジャイアンツ

1,679,278人 試合数40 1試合平均 41,982人


3位 広島東洋カープ

1,267,120人 試合数42 1試合平均 30,170人


4位 中日ドラゴンズ

1,197,299人 試合数45 1試合平均 26,607人


5位 横浜DeNAベイスターズ

1,048,256人 試合数38 1試合平均 27,586人


6位 東京ヤクルトスワローズ

996,784人 試合数39 1試合平均 25,559人


前半戦を2位で折り返した阪神タイガースが観客動員数1位となっている。超変革を掲げる金本タイガースの2年目のシーズンへの期待値と、結果が伴ってきたことで観客動員数が伸びているのだろう。2011年以来となる年間での観客動員数1位も期待できそうな結果となった。

さて、チケットがほぼ完売している広島東洋カープはセ・リーグ3位。全球団で見るとソフトバンク動員数の1,372,812人に次いで4位だった。しかも1位の阪神とは50万人以上の差がある。

しかし、野球中継を見ているとマツダスタジアムはいつも満席のように見える。逆に観客動員数4位の中日の試合は、5位のDeNAや6位のヤクルトと比べて余りお客さんが入っていない印象を受けていた。

このことを紐解くには、各球団のホーム球場の最大収容人数から計算する満席率を見る必要があるだろう。

最大収容人数に大きな差がある

ご存知の方も多いと思うが、各球団がホームグラウンドとしている球場はどれも同じ大きさではない。観客を入れられる限界量が違うので、満席になった時の人数には大きな差があるのだ。

セ・リーグ各球団のホーム球場と最大収容人数は以下の通りである。


阪神タイガース

甲子園球場 47,508人


読売ジャイアンツ

東京ドーム 約46,000人(公式に詳細な発表がない)


中日ドラゴンズ

ナゴヤドーム 36,700人


広島東洋カープ

マツダスタジアム 33,000人


東京ヤクルトスワローズ

神宮球場 31,828人


横浜DeNAベイスターズ

横浜スタジアム 30,000人


阪神と巨人だけが4万人台で、後の球団は全て3万人台。DeNAと阪神を比べると1万7千人以上も収容人数に差がある。この2球団だけが飛び抜けて大きな球場を持っており、観客動員数の1位2位になるのも当然というわけだ。

しかし、球場が大きければ自動的にお客さんがたくさん来るわけではない。事実、中日より収容人数の少ない広島の方が観客動員数は多く、DeNAとヤクルトも逆転現象が起きている。

そこで、どれだけお客さんを集めたかを考えるのに重要な指標となるのが満席率だ。満席率とは座席がどれだけ埋まっていたかを見るものであり、単純に客席10席のうち5席が埋まっていれば満席率は50%、10席埋まっていれば100%という計算である。

満席率1位は読売ジャイアンツ?

満席率を見る前に注意しなければいけない点がある。それは地方球場での主催試合だ。

DeNAを除いた各球団は、ホーム球場以外の地方球場でも主催試合を開催しており、前述の観客動員数には地方球場での観客動員数も含まれている(DeNAも新潟で主催試合があったが、雨で試合中止になっている)。

満席率の計算は、ホーム球場での観客動員数のみをカウントするようにし、ホーム球場がどれだけ埋まっていたかということを検証していく。

そうすると、満席率のランキングは下記のようになった。


1位 読売ジャイアンツ

観客動員数 1,632,688人 1試合平均 44,126人 満席率95.9%


2位 広島東洋カープ

観客動員数 1,239,827人 1試合平均 30,995人 満席率93.9%


3位 横浜DeNAベイスターズ

観客動員数 1,048,256人 1試合平均 27,585人 満席率91.9%


4位 阪神タイガース

観客動員数 1,649,963人 1試合平均 43,420人 満席率91.3%


5位 東京ヤクルトスワローズ

観客動員数 940,599人 1試合平均 26,874人 満席率84.4%


6位 中日ドラゴンズ

観客動員数 1,161,251 1試合平均 27,648人 満席率 75.4%


総観客動員数では1位であった阪神タイガースが、僅差とはいえ4位というのは面白い結果だと言えるだろう。チケットがほぼ完売という広島は93.9%と、やはりほぼ満席のようだ。1位の巨人に関しては収容人数が公式発表で「約46,000人」なので何とも言い難いが、野球中継を見ているとお客さんは多く入っているので、満席率が大きく間違っているということもないだろう。

中日ドラゴンズは心配な数字だが・・・

競争率の高さから話題となった広島のチケットであるが、満席率で見ると他球団とそう大きな変わりはないと言える。1位から4位の球団は毎試合9割以上も席が埋まっているので、十分な満席率と言えるし、そこまで大差がないとも言えるだろう。

セ・リーグ全体でも、前半戦の終了時点での1試合平均観客数は昨年同時期と比べて2.6%増加しているので、プロ野球全体は盛り上がっていると言えそうだ。

しかし、こうして見ると中日の満席率75.4%というのは異様に目立っており、大きなお世話かもしれないが心配な数字ではある。チームの状態も上がってきているので、満席率も含めて後半戦に巻き返しに期待したい。

BBCrix編集部

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