©Harumi Misawa

じゃーまねの徹底管理で理想体重をキープ!

④体高:37cm/体長:46cm/体重:8.30kg

 犬の身体データは主にこれらの項目で表記するが、わさびは最も標準的な「柴犬スタンダード」である。よくテレビを観たファンの方から、球場で生わさびを見た感想として「思っていたより小さいんですね!」と言われることがあるが、おそらく堂々たる風貌からくる「貫禄補正」によるものかと思われる。

 2014年にはMAX10.20kgまで増量したこともあり、獣医師より「どこからどう見ても太ってるよね……」とコメントされたのを機に、健康のため鬼マネージャーの徹底した体重管理に取り組み、現在は理想体重をキープ。

10年選手のわさびも辛い時期がありました……

⑩通算成績

 今はベテランのわさびも、50試合の中でボールをマウンドまでお届けできなかった試合が4試合あった。プロ野球初登板よりルーキーながら順調な活躍をみせていたが、3年目の2010年4月に初めての失敗(※理由は、機会があれば後日記載)。そこから3ヶ月はスランプとなり、始球式に出場するもボールを届けられないという辛い時期が続いた。

 しかしその3ヶ月間、原点に立ち返り“じゃーまね”との訓練やフォームの見直し、アイテム改善、信頼関係の再構築によりパワーアップして復活。さらなる活動範囲を広げ、10年という日本球界初のベースボールドッグ歴を築き、現在の姿がある。

 最初の3年は、運べなかった4試合を踏まえると(それでも)通算9割2分の成績、2010年7月の復活戦から現在に至るまでの8年はなんと10割の成績、40試合連続100%の成功率となる!

試合前の緊張をほぐす「もふもふパワー」は絶大!

⑪試合への影響力

 試合中は真剣勝負で敵味方となる応援席も、始球式のときには一塁側・三塁側からわさびへのエールが送られる。球場に集う全ての人へ「ボールと笑顔をおとどけしたい」というのが、わさびの思いでもある。

 試合前の両ベンチからも注目が集まり、試合中は厳しい表情の多い監督・コーチ等も頬をゆるませわさびのボール運びを見守り、無事届けられた際にはベンチから惜しみない拍手が送られる。試合前の緊張をほぐす「癒し効果」にも一役かっておりチームの勝利に貢献。特に犬好き選手への「もふもふパワー」は絶大だ。

わさびは出来高ボーナス制!?

⑫年俸:三食・おひるね・お散歩つき+出来高ボーナス制(スペシャルおやつ)

⑬好きなごほうび:おにく(肉食系女子)

⑭お気に入りおもちゃ:ぷぴぷぴ音の鳴るおもちゃやボール。

⑮オフの過ごし方:ぱとろーる。おひるね。ドッグカフェめぐり。

⑯仲良しマスコット:マーくん(千葉ロッテマリーンズ)、つば九郎(東京ヤクルトスワローズ)、カビー(北海道日本ハムファイターズ・ファーム)、ドアラ(中日ドラゴンズ)、B☆B(北海道日本ハムファイターズ)

 つば九郎とは「わさび~る」の差し入れを持って行くほどの仲であるが、実際に会うとなかなか距離を縮められない難しい乙女心も持ち合わせている。今後どれだけ近づけるかに注目したい。

わさびは女の子なので……

⑰悩み

ピンクのユニフォームを着ていても「わさびくん」といわれるのはせつないワン… ©Harumi Misawa

これまで培った経験を武器に集大成の10周年に懸ける!

⑱総評

 柴犬でありながら、カゴを運ぶ“レトリーブ”には定評があり、日本初・世界初の柴犬ベースボールドッグとして10年という実績をもつ。「わんチャンス」しかない始球式をリハーサルなしで成功させるという、集中力と本番強さが最大の武器である。その反面、常に「最初の一球」に全力を注ぐため、何回もやると飽きてくるという一面もある。

 ボール運びのみに注目がいきがちだが、実はバトンも運べる「伝令犬」としての出場経験もあり。ベンチからのサインをバトンに託し、バッターボックスまで届けたこともある。また四足走法による脚力とスピードには自信を持っており、今季はサプライズ代走として盗塁王も期待したい。

 10周年という節目を迎える今季にかける思いは強く、「集大成」として応援してくれた皆へ感謝の思いをボールに込めて運びたいと語る。

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<著者プロフィール>
「ベースボール犬わさび」のパートナーであり、マネージャー(通称:じゃーまね)
わさびと共に、ボールを運び10年目。「ボールを運ぶ」というレトリーブの技術よりも、球場という場でいかに楽しくいられるか、というわさびの気持ちを大切にしながら活動中。
「わさびの信頼に足るパートナーたるか」を自身に問いながら、日々精進。「命を預かるのは命がけ」をモットーに、わさびの栄養管理・食事管理を担い、「本番一発勝負」のプロフェッショナルなお仕事ができるよう心がけている。(ペット栄養管理士/愛玩動物飼養管理士/犬のためのホリスティックケア・アドバイザー)
本業は、作曲家・ピアニスト。

<ベースボール犬わさび プロフィール>
柴犬・♀・13歳
2008年 独立リーグ・BCリーグ 信濃グランセローズ戦でデビューし、千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハムファイターズ(鎌ヶ谷スタジアム)、東京ヤクルトスワローズ(神宮球場)など様々な球場でボールを運び、マツダオールスターゲーム2013・第3戦(福島県いわきグリーンスタジアム)の始球式にも登場した。今季10年目・通算50試合。柴犬初のベースボール犬として、ボールと笑顔を届けている。
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Harumi Misawa

著者プロフィール Harumi Misawa

柴犬初のベースボール犬「わさび」のパートナーであり、マネージャー。通称「じゃーまね」。 プロ野球の始球式でボールを運び、今季10年目・通算50試合でボールと笑顔を届けている。