山﨑康晃は「ユニホームを脱ぐまで自分の定位置」と言い切るクローザーにこだわる!

「ハマの守護神」こと横浜DeNAベイスターズの背番号19番山﨑康晃。ドラフト1位でベイスターズ入りした山﨑康晃、ルーキーイヤーから持ち前の150km/hを超える強烈なスピードボールと伝家の宝刀ツーシームを駆使して活躍。山﨑康晃はストッパーという重要な役割をシーズンを通し、安定した内容でやり遂げた。この山﨑康晃の活躍は関係者の誰もが納得する、見事な新人王獲得の瞬間だった。この山﨑康晃の凄さはどこにあるだろうか。

BBCrix編集部

消える魔球!ハマの守護神山﨑康晃のツーシーム

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山﨑康晃の魅力は何と言っても、グゥーと右バッターの方向に向かっていくインステップから投げ込まれる最速150km/hを超えるスピードボールと、中畑前監督をして「魔球」と言わしめたツーシームではないでしょうか。

この山﨑康晃のツーシームはテレビ実況や解説でも「スプリット」「フォーク」と言われるほど、他のピッチャーが投げるツーシームと、山﨑康晃のツーシームは全く別物のまさしく魔球だ。元来山﨑康晃以外の一般的なツーシームという球種はムービングファーストボールとも言われ、ストレートと同じ軌道で小さくシュートのような変化をするボール。

大学時代に先輩から「これがツーシームだ」と教えてもらったから、これはツーシームだと語る山﨑康晃。だが山﨑康晃のツーシームは他の投手と違い縦に大きく落ちる。しかも140km/hのスピードでだ。山﨑康晃の決め球ツーシームは、ど真ん中からいきなり地面すれすれまで鋭く落ちる140km/hのスーパーボール。山﨑康晃のツーシームはバッターから見たらまさしく「消える魔球」だろう。

山﨑康晃は小さな大魔神から、日本の大魔神へ

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山﨑康晃のプロ人生は日本ハム有原の外れ1位として、横浜DeNAベイスターズに入団して始まった。150km/hを超える速球に、大きく落ちるツーシーム、2種類のナックルなど多彩な球種を操り、抜群のスタミナで当初山﨑康晃は先発完投タイプと考えられ、ローテーション入りを期待されていた。しかし山﨑康晃が入団した2016年シーズンは前年のクローザー三上がケガで出遅れ、代役のエレラ・国吉は不安定という台所事情から、ストッパーの安定を第一に考えたチームは、オープン戦で中継ぎとして短いイニングでは抜群の好投をしていた、新人の山﨑康晃をストッパーに抜粋。これが結果的に大成功となった。

3月31日の広島戦で初セーブをあげた山﨑康晃はお立ち台で、「小さな大魔神になります!」と宣言。それからは4月末からの9連戦で6セーブをあげるなどのまさにベイスターズにとっては山﨑康晃 さまさまの大活躍。そして9試合連続セーブの新人記録を更新。そして山﨑康晃は新人投手としてはDeNA史上初のオールスター選出となった。

その後順調にセーブ数を伸ばし、8月20日に新人セーブ記録をあっさり更新。この年のオフに行われたプレミア12で山崎康晃は、初めて侍ジャパンに選出された。ドミニカ共和国戦で途中登板で初マウンドを経験し、難無く3者凡退で打ち取った。山﨑康晃は今では日本有数のストッパーであり、侍ジャパンにも無くてはならない「日本の大魔神」と言えるかもしれない。

山﨑康晃と母との約束。「必ずプロ野球選手に」

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山﨑康晃について語る上で、避けて通る事ができないのが家族との強い絆ではないか。日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれ、姉が一人という家庭に育った。小学生の3年生の時に両親が離婚。母は「野球を続けられるの?」という言葉を聞いて日本で生きて行く決意を決めたという。母は夕方まで工場で、夜は深夜まで飲食店で時間を惜しんで働いた。

しかし山﨑康晃は少年期に母の仕事が元で謂れのないいじめを受けた経験も。だが山﨑康晃は昼夜問わず働く母の姿を見て、必ずプロ野球選手になって母を幸せにすると決意する。そんな時に母宛に書いた作文にはこう書かれている。

「今はお金トカ、大変だと思うケド絶対プロ野球選手になってお母さんを幸せにするから。応援して。それと絶対甲子園に出場してマウンドで投げてる姿をお母さんに見せたい。俺本当に頑張って、プロ野球選手になるから、年収5000万もらって家でもなんでも買ってやるから・・・」。

山﨑康晃は帝京高校で甲子園出場し、プロ野球選手になって、年収もなんと2年目の球団最高額である年棒5000万にスピード到達。有言実行の男、山﨑康晃ここにアリだ。そんな山﨑康晃はファンサービスも怠らない。試合前も後でも出来る限りファンサービスに協力し、いつでも笑顔を絶やさないことで、山崎康晃のファンサービスは「神対応」と言われる。これは山﨑康晃が母の「人生は楽しい。だから笑顔でいなさい」とい教えを今でも忠実に守っている証拠かも。

こんなファンから愛される家族思いのスーパーストッパーこそ、ハマの守護神山﨑康晃である。

山﨑康晃は数少ない、お金を払って観る価値のある選手

2015/05/15

山﨑康晃というピッチャーは本当に魅力的だ。マウンド上では跳ねるように躍動的な山﨑康晃のピッチングモーション。177cmという決してプロ野球選手としては大きくない山﨑康晃の右腕から繰り出されるのは、プロ野球界屈指の速球と「魔球」と呼ばれる大きく落ちるツーシーム。山﨑康晃は数少ない「お金を払ってでも観る価値のある」選手だ。

それは山﨑康晃ピッチャーとして技術もさることながら、山﨑康晃と母との心ほだされるストーリーが感じられるからかも。
さぁあなたも、昭和のアニメヒーローが現代に舞い降りたかのような、ハマの小魔人山﨑康晃をハマスタに観に行こう!

取り戻した「安定感」と芽生えた決意

2015年、山﨑康晃はプロ1年目のシーズンで、新人セーブ記録となる32をあっさりと塗り替え、それを大きく上回る37セーブという数字を積み上げた。
2014年のDeNAのドラフト指名が大成功したことを証明する形となった。

勢いに乗る山﨑康晃は2年目となる2016年でも、33セーブという安定した数字を残し、球界初の2年連続30セーブ以上を達成するという抜群のクローザー適正をみせた。
この活躍で山﨑康晃は、人気実力ともにチームの顔となった。

しかし、異変は活躍したはずの2年目のシーズンからすでに起きていた。
プロ初年度を防御率1.92と文句なしの成績で終えたのに対し、2年目は3.59と精彩を欠いた。
登板数・投球回は1と変わらないものの、失点や四球は倍に、被本塁打は2本から7本と激増した。
クローザーのプレッシャーからくるメンタル面の調整と各チームに徹底して研究されたことが要因だ。

2017年もクローザーとしてスタートした山﨑康晃だったが、4月13日の阪神戦で3失点と負け投手に、翌14日のヤクルト戦でも失点し2試合連続で自身の役割を果たせなかった。
結果16日の試合から配置転換。7回を投げる中継ぎ投手としての起用が始まった。

しかし、山﨑康晃はここからが違った。
「九回と違って、(チームが)やり返せるチャンスがある。(気持ちに)余裕がある分、投げる球種も変わってくるし、投球の幅が広がるんです」と本人も語るとおり、転換後は13試合を投げて連続無失点中(5/15現在)。
防御率も1.02と究極の数字に近づいている。
唯一得点を許していた阪神、ヤクルト戦もここまで合わせて1安打に抑えるなど圧倒的な安心感を与える。

しかし山﨑康晃はあのポジションを忘れない。
「今年中になろうと、来年になろうと、良いピッチングを続けていれば絶対にあの場所に戻れると思うので……」
新守護神パットンにエールを送ることも忘れず、しかしそれでも返り咲きを口にする山﨑康晃の行く末を、これからもぜひ見守ってほしい。

クローザーに返り咲き!「小さな大魔神」が帰ってきた

5月20日の朝、巨人戦の試合を前にDeNA指揮官ラミレス監督は、二人の投手を相手に二度目となる配置転換を告げた。

「言われた場所で投げます」と素直に打診を受け入れたのは2017年加入の助っ人スペンサー・パットン。
続いて呼ばれたのは開幕を守護神としてスタートしながら、7回中継ぎ投手に""格下げ""となった山﨑康晃。
「最終回でハードワークしてくれ。君のパフォーマンス次第で1年間使っていく」
指揮官の言葉に、「頑張ります!」と力強く答えた山﨑康晃は、守護神への復活を成し遂げた。

2点リードで9回を迎えた横浜スタジアム。
待ちに待った役者の登場に、満員の観客は大歓声とヤスアキジャンプで迎えた。
山﨑康晃は、36日ぶり16試合ほど空いていた最終回のマウンドに「ちょっと緊張しました。いろんな思いがあったが、2年間やってきたポジション。マウンドで力を出せるようにと思っていた」と明かした。

その立ち上がり、一人目の打者・脇谷亮太にレフト前ヒットを許すも、続く亀井義行には決め球ツーシームを投じ、ショートダブルプレーに切って取る。
41日ぶりのセーブがかかる三人目は村田修一。
思いをのせた速球は最速となる150キロを計測、見事空振り三振に仕留めた。

「抑えに戻ったからといって満足はしていない。もっと進化しないといけないし、もっとやれる。絶対的守護神と言われるところまで上り詰めていきたい」
山﨑康晃の守護神としての気概は、今回の中継ぎ転換を経験し確実に以前より高まったといえる。

2017年3セーブ目とともに、無失点記録は中継ぎでの登板も含め16試合に伸びた。
「小さな大魔神」の再進撃が始まった。

最初の配置転換から20試合連続無失点と好調を維持

いつもの仕事場ではない7回のマウンドに上がり、横浜スタジアムの観客がどよめいたのは2017年4月16日のヤクルト戦。あれから早1ヶ月半が経とうとしている。5月20日の巨人戦から再び定位置に戻った以降も、山崎康晃は自分の仕事を淡々とこなしている。

6月4日交流戦のソフトバンクとの試合。入団から2年連続30セーブ以上をあげている“小さな大魔神”はDeNAが2点リードの9回に登場し、相手打線を無失点に抑え今季6セーブ目を挙げた。

先頭の松田宣浩をセンターフライに打ち取ると、代打の川崎宗則と明石健志を2者連続の空振り三振に仕留める圧巻の投球を披露しファンを喜ばせた。山崎康晃は「チームが勝ちきったということが大きい。理想の展開だったと思う」と語り、ソフトバンク戦3連敗を免れた戦いに納得の表情を見せた。

この試合で山崎康晃は、最初の配置転換が行われた4月16日から20試合連続無失点と好調を維持。反骨精神がそうさせているのだろう。「ユニホームを脱ぐまで自分の定位置」だと言い切るクローザーのポジションは誰にも渡さないという強い意思を感じる。そのためには抑え続ける必要があることを、身をもって経験してきた。経験したことがある人にしかわからない苦悩も多い。打たれれば戦犯扱いとわかっていても、山崎康晃はあえて茨の道を選んだ。

「もっと無失点を続けられるように頑張りたい」シンプルな言葉の中に隠された意味は大きい。54試合消化で6セーブはまだまだだろうが、これからその数字が上がってくるに違いない。

中畑サァン
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