BBCrix編集部

上宮とともに、大阪そして全国を席巻した近大附、1990年はまさに集大成のセンバツ優勝

かつての高校野球ファンからすると、ここ最近、大阪代表に近大附の名前を聞けなくなって寂しいに違いありません。1988年からの3年間、センバツに3年連続で出場した近大附は徐々に成績を挙げて、1990年には見事に初優勝。前年秋からの公式戦18試合を17連勝(1分け)で乗り切った、あの時の近大附は無敵でした。

BBCrix編集部

近大附と上宮、ライバル同士の切磋琢磨は、大阪をさらなる全国レベルに押し上げた

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近大附の甲子園全戦績
夏戦績(4回)
1988年(昭和63年)甲子園大会1回戦 近大附1-2宇都宮学園
1992年(平成4年) 甲子園大会1回戦 近大附5-0 松商学園
1992年(平成4年) 甲子園大会2回戦 近大附4-6北陸
1993年(平成5年) 甲子園大会1回戦 近大附9-1青森山田
1993年(平成5年) 甲子園大会2回戦 近大附1-4常総学院
2008年(平成20年)甲子園大会1回戦 近大附1-3千葉経大付

春戦績(7回)
1967年(昭和42年)選抜高校野球大会2回戦 近大附1-5 甲府商
1971年(昭和46年)選抜高校野球大会1回戦 近大附7-2三重
1971年(昭和46年)選抜高校野球大会2回戦 近大附5-1 芦別工
1971年(昭和46年)選抜高校野球大会準々決勝 近大附0-1坂出商
1975年(昭和50年)選抜高校野球大会1回戦 近大附4-7 仙台育英
1988年(昭和63年)選抜高校野球大会2回戦 近大附8-0明野
1988年(昭和63年)選抜高校野球大会3回戦 近大附3-9宇和島東
1989年(平成元年) 選抜高校野球大会1回戦 近大附10-10宇都宮工(再試合)
1989年(平成元年) 選抜高校野球大会1回戦 近大附7-3 宇都宮工
1989年(平成元年) 選抜高校野球大会2回戦 近大附2-1松江東
1989年(平成元年) 選抜高校野球大会準々決勝 近大附2-3東邦
1990年(平成2年) 選抜高校野球大会1回戦 近大附11-1 駒大岩見沢
1990年(平成2年) 選抜高校野球大会2回戦 近大附1-0東北
1990年(平成2年) 選抜高校野球大会準々決勝 近大附9-2金沢
1990年(平成2年) 選抜高校野球大会準決勝 近大附5-4東海大甲府
1990年(平成2年) 選抜高校野球大会決勝  近大附5-2新田
2003年(平成15年)選抜高校野球大会2回戦 近大附8-16 遊学館

近大附、2016年夏予選成績
大阪府大会2回戦 近大附5-10上宮

1987年、立浪和義、片岡篤史、橋本清、野村弘ら後にプロ野球界に進む選手たちを擁したPL学園が春夏連覇。しかし翌年から、PLは出場できず主役の座を近大附や上宮に譲ることになりました。1987年の秋季近畿大会は大阪勢の圧勝。大阪大会準優勝の上宮が、同優勝の近大附を破って近畿大会優勝。大阪大会3位で出場していた北陽も、近畿大会ベスト4。つまり近畿大会の4強のうち3校は大阪勢でした。本来、もう少し地域性が考慮されますが、この年だけは別でした。大阪のレベルの高さは一目瞭然であり、この3校が1988年のセンバツに出場することになりました。そして本戦でも、近畿大会通りの戦績を残すことになります。北陽は初戦の2回戦敗退。近大附は2戦目となる3回戦敗退。そして上宮は2勝してベスト8でした。

続く夏は上宮が、4回戦で早々と消えると、近大附が圧勝で決勝進出。すると決勝でも3-0で快勝して、近大附は初めての夏切符を手中に収めました。しかし、夏初戦、近大附は宇都宮学園と対戦し、1-2と惜敗してしまいます。さらにここから2校のギアはさらにあがることになりました。後の秋季大会でも近大附が1位、上宮が2位、北陽が3位と前年と全く同じ順位となり、いずれも近畿大会に出場。ベスト4となった近大附、そして打力を買われた上宮の2校が1989年のセンバツ出場権を獲得しました。するとまたしても両校がセンバツで大暴れ。近大附は1回戦から宇都宮工と壮絶な試合を繰り広げます。雨中の決戦は、序盤0-1と静かな試合でしたが、中盤以降両チームの打線が爆発。9-8と近大附リードで最終回を迎えましたが、粘る宇都宮工が同点に追いつき延長戦に突入。10回に両チーム1点ずつ取り合い10-10で11回が終了。ここで降雨引き分け、決着は再試合に持ち越されました。この再試合に勝った近大附属は、続く2回戦も勝ってベスト8。しかし優勝校となった東邦に準々決勝で敗れました。一方の上宮は、近大附のさらに上に行きました。着実に勝ち上がり、PL以来の決勝にたどり着き、近大附を破った東邦と激突。1-1で延長に入り、10回表に上宮が勝ち越し。これで優勝かと思ったその裏、東邦が2点を入れて逆転サヨナラ。まさかのうっちゃりで上宮は優勝を逃しました。この年の夏は、悔しさを晴らしたい上宮が、大阪大会決勝で近大附を破り優勝。実は上宮にとってこれが初めての夏制覇でした。さらに夏大会でもベスト8とまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

ここまで上宮の勢いに押されていた近大附ですが、1989年秋から怒涛の連勝がスタートします。大阪府秋季大会では、準々決勝で引き分け再試合を挟み、9試合を戦います。準決勝からの2試合は1点差の僅差を乗り切り、優勝して3年連続近畿大会へ。近畿の強豪を蹴散らして決勝まで上がると、決勝では天理を8-0と完勝。3年連続のセンバツ出場を文句なく決めました。1988年はベスト16、1989年はベスト8と着実に上位進出していた近大附でしたが、前年の大阪大会からの勢いを持続させて快進撃を巻き起こします。2回戦こそ、1-0と辛勝でしたが、準々決勝を圧勝で退け、前年同様ベスト8に進出。そして金沢も9-2で退けると、初の準決勝進出。東海大甲府との一戦はまさに死闘となりました。3点を先制した近大附でしたが、終盤に逆転を許します。しかし近大附も粘りを見せて9回に同点。試合は延長戦に入りました。しかし近大附にはすでに免疫がありました。前年センバツでも延長11回引き分け再試合、さらに大阪府大会でも同じ状況をことごとく勝ってきました。近大附は、強さを見せて延長13回裏サヨナラ勝ち。ついに初優勝をかけた決勝までたどり着きました。決勝の相手は、新田高校。同じく準決勝で、サヨナラ勝ちであがってきたチーム。さらにその準決勝は、大阪勢の北陽でした。大阪勢の敵を討つためにも負けられない一戦。3回終わって2-2の同点でしたが、終盤に近大附が引き離します。ここまで2本のサヨナラ本塁打など、ミラクル新田と言われた神通力も、近大附には通じませんでした。決勝のスコアは5-2。近大附は見事に初優勝を飾りました。前年秋の大阪大会から、18試合で17連勝(引き分け再試合の1試合含む)。一度も立ち止まることなく、突っ走った近大附野球部は本当に強かった。

最近甲子園にご無沙汰の近大附、卒業生で現役のプロ野球選手がいない現実

呉山義雄(元プロ野球選手)内野手
1958年阪急ブレーブス入団

西村繁一(元プロ野球選手)投手
1962年阪神タイガース入団。1963年退団。

木村貴臣(元プロ野球選手)捕手
1965年近鉄バッファローズ入団。1978年退団。

谷延夫(元プロ野球選手)
南海ホークス

中司得三(元プロ野球選手)右投右打 外野手
近大附時代、甲子園出場経験あり。近畿大学、日本生命を経て、1978年ドラフト外で読売ジャイアンツに入団。しかし一軍公式戦ではほとんど活躍できず、1984年現役引退。通算3年、15試合、1安打、打率.091

木村孝(元プロ野球選手)右投右打 外野手
近大附時代、甲子園出場経験なし。近畿大学を経て、1980年ドラフト3位で日本ハムファイターズに指名され入団。いきなり100試合以上に出場する準レギュラーとして活躍するも1986年以降出場機会が激減し、1987年現役引退。通算7年、472試合、96安打、打率.236

木村悟(元プロ野球選手)投手
近大附から、1982年ドラフト外で日本ハムファイターズに入団。

金田進(元プロ野球選手)右投右打 捕手
近大附から、丸善石油を経て、1981年ドラフト4位で中日ドラゴンズに指名され入団。しかし正捕手争いに勝てず、一軍公式戦出場は少なかった。1987年現役引退。通算5年、61試合、16安打、打率.186

松嶋善久(元プロ野球選手)投手
近大附から、1978年ドラフト外で近鉄バッファローズに入団。

神田大輔(元プロ野球選手)内野手
近大附から、1978年ドラフト外で南海ホークスに入団。

西村義人(元プロ野球選手)投手
近大附から、1981年ドラフト外で南海ホークスに入団。

木下文信(元プロ野球選手)左投左打 投手
近大附から、大阪ガスを経由して、1987年ドラフト外で近鉄バッファローズに入団。1年目から中継ぎとして起用される。1996年からヤクルトスワローズに移籍。1997年現役引退。通算9年、185試合、9勝7敗、防御率4.60

脇坂浩二(元プロ野球選手)右投右打 内野手、外野手
近大附から、1989年ドラフト外で福岡ダイエーホークスに入団。しかしレギュラー獲得できず、代打、代走、守備固めなどの役割に留まる。200年現役引退。通算6年、148試合、42安打、打率.191

犬伏稔昌(元プロ野球選手・西武ライオンズ)右投右打 捕手
近大附時代、甲子園出場して全国制覇。1990年ドラフト3位で、西武ライオンズに指名され入団。当時は絶対的捕手・伊東勤がいたため出場機会はあまり与えられなかった。2002年には指名打者として活躍。2005年現役引退。通算5年、116試合、56安打、打率.295

林敬治(元プロ野球選手)内野手
近大附から、1990年ドラフト外で南海ホークスに入団。

大塔正明(元プロ野球選手)右投右打 投手
近大附から近畿大学を経て、1995年ドラフト5位で中日ドラゴンズに指名され入団。1997年には43試合中継ぎで登板。しかし2000年現役引退。通算4年、71試合、3勝2敗、防御率3.97

久保充広(元プロ野球選手)右投右打 捕手
近大附時代、甲子園出場経験あり。1992年ドラフト7位で近鉄バッファローズに指名され入団。1995年トレードでオリックスへ移籍。一軍公式戦にほとんど出場することなく、2002年現役引退。通算3年、11試合、1安打、打率.200

森岡裕之(元プロ野球選手)右投右打 投手
近大附時代、甲子園出場。1992年ドラフト5位で千葉ロッテマリーンズに指名され入団。しかし一軍出場経験なく、1996年近鉄バッファローズに移籍。その後も一度も一軍公式戦に出場することなく1997年現役引退。

金城龍彦(元プロ野球選手)右投両打 外野手
近大附属時代、投手として甲子園に出場。住友金属を経て1998年ドラフト5位で横浜ベイスターズに指名され入団。入団後打者に転向。2000年、レギュラーを獲得して、打率.346で首位打者を獲得。新人王とのダブル受賞となった。その後長らく横浜のレギュラーを歴任。2003年から打率3割を3年連続達成。2009年から出場機会が少なくなる。2014年末FA権を行使して横浜は退団。翌年から読売ジャイアンツに移籍。36試合に出場するも、同年現役引退。通算17年、1,892試合、1,648安打、打率.278

藤井彰人(元プロ野球選手)右投右打 捕手
近大附時代、金城とバッテリーを組んで甲子園に出場。近畿大学を経て、1998年ドラフト2位で近鉄バッファローズに指名され入団。正捕手を掴むことは無かったが徐々に試合に出場。2004年オフ、分配ドラフトで楽天に移籍すると、初の正捕手を掴む。しかし嶋に正捕手の座を奪われると、2011年からは阪神に移籍。貴重な捕手として2013年には112試合に出場。しかし2014年以降出場機会が減り、2015年末現役引退。通算17年、1,073試合、565安打、打率.236

山下勝充(元プロ野球選手)右投右打 内野手
近大附時代、甲子園出場経験なし。近畿大学を経て、1999年ドラフト4位で近鉄バッファローズに指名され入団。いきなり67試合に出場したがその後低迷。2005年からは分配ドラフトで楽天に移籍。ここでも二軍では活躍するものの、一軍ではそれほど活躍できず、2008年戦力外通告。通算7年、196試合、84安打、打率.222

野村宏之(元プロ野球選手)左投左打 投手
近大附時代、甲子園出場経験なし。近畿大学を経て、2003年ドラフト5巡目でオリックス・ブルーウェーブから指名され入団。しかし2004年に3試合出場しただけで2006年戦力外通告。通算1年、3試合0勝0敗、防御率13.50

鶴直人(元プロ野球選手)右投右打 投手
近大附時代、甲子園経験なし。近畿大学を経て、2005年高校生ドラフト1巡目で阪神タイガースから指名され入団。2010年には多く先発の機会を与えられ、プロ初勝利を含む2勝をマーク。2012年は中継ぎとして43試合に登板し、防御率1.89をマーク。その後の年々、出場試合数が減り、2016年末戦力外通告。通算9年、117試合、9勝8敗6H、防御率3.80
安部建輝(元プロ野球選手)右投右打 投手
近大附時代、チームは甲子園出場するも登板機会無し。近畿大学、NTT西日本を経て2012年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに指名され入団。1年目にプロ初登板。2016年、トミー・ジョン手術を受ける。2016年戦力外通告。通算3年、10試合0勝1敗、防御率4.20

水泳のオリンピックメダリストを数多く輩出している近代附

山本貴司(元水泳選手)
近大附属から近畿大学へ進学。アトランタ、シドニー、アテネと3大会連続オリンピック出場。アテネオリンピック200mバタフライ銀メダル、400mメドレーリレー銅メダル獲得。

【写真】水泳/競泳 山本貴司選手 - JOC

寺川綾(元水泳選手) 
近大附入学後、世界水泳選手権に出場。近畿大学に進学後、2年でアテネオリンピックに出場し、200m背泳ぎで8位入賞。2012年ロンドンオリンピックに出場。女子100m背泳ぎ決勝で58秒83の日本新記録ならびにアジア記録で銅メダルを獲得

寺川綾 - 五輪美女フォトギャラリー ロンドン五輪 : nikkansports.com

中尾美樹(元水泳選手)
近大附属時代、アトランタオリンピックに出場。機器大学に進学後、シドニーオリンピックに出場し、200メートル背泳ぎ銅メダルを獲得

NIKKEI NET �V�h�j�[�ܗ�2000

入江陵介(水泳選手)
近大附属時代、高校総体で優勝。2008年北京オリンピック男子200メートル背泳ぎで5位入賞。2012年、ロンドンオリンピック、男子100メートル背泳ぎで銅メダル、男子200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得。400メートルメドレーリレーでも銀メダルを獲得

入江陵介 - 五輪マッチョフォトギャラリー ロンドン五輪 : nikkansports.comhttp://www.jiji.com/jc/d4?p=shb090-img019&d=d4_spo
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